前回ご案内した通り、2月23日の本会議で一般質問を行いました。
墨田区中小企業振興基本条例の改正を提案しましたが、山本区長の答弁では改正しないという答弁のみでした。条例改正しないという答弁でも構わないのですが、産業支援をしっかりと行っていくというメッセージを発してほしいということが質問の趣旨だったので、この部分についての言及がなかったことにはがっかりしています。政策の効果が不明だったり、対象が非常に限定的だったりする新規事業を連発するよりも、普遍的な対象に向けて、政治的なメッセージを発する方が効果的だと私は思っています。
一方の清掃関連施設に関しては、前向きな答弁がありましたので、少しでも早く実現することを期待しています。

墨田区の「地域力」とは何なのかが未だに示されていませんが、来年度予算ではこのような新規事業があります。「地域力」に文化と芸術が加わりました。私にとって、ますます「地域力」の謎が深まっています。次は何を言い出すのか不安に思っています。
この事業については、目標金額に達しなかった場合、集まったお金をどのように扱うのかはっきりさせる必要があります。例えば、絵画のプロジェクトで寄付を集めたが、目標に達しなかったので別の音楽のプロジェクトに転用した、となった際に、寄付していただいた方々が納得するか疑問ですし、返礼品はどうするのか等、詰めなくてはいけない点がありそうです。明日から始まる予算特別委員会で、会派の委員が明らかにしてくれることを期待しています。

地域の担い手といえば、墨田区では町会・自治会が真っ先に思い浮かびます。最近では加入率の低下や、役員のなり手が少ないことなど、課題もありますが、地域活動の中核です。
区内の多くの町会が町会会館を持っており、町会活動の拠点として使用していますが、築年数が経過しているものが多く、使い勝手が悪くなっているようです。
特に、一番広いスペースが和室になっていると、ご高齢の方々だけでなく、比較的若い世代の方々でも利用を避ける傾向があるようです。これは町会会館だけでなく、地域集会所やみどりコミュニティなどでも、和室の利用率は非常に低く、和室自体が避けられています。
町会会館の改修等については上限50万円で補助をする制度がありますが、費用負担が大きくなる、和室をフローリングにするほどの大規模な改修まではあまり行われていないようです。
https://www.city.sumida.lg.jp/reiki_int/reiki_honbun/g108RG00000702.html
ただ、最近では飲食店や寺院で和室用の机と椅子が良く使用されています。折り畳みのものや重ねられるものなど、場所を取らないものも多くあります。設備改修の補助金とは別枠で、和室用の机と椅子の導入に対して補助ができないものかと考えています。現在の予算案でも、要綱を少し変更すれば対応できるような気がしています。
社会福祉協議会のふれあいサロン事業など、町会会館を活用している事業は数多くあります。和室に机と椅子を置くだけで、参加者の増加が期待でき、地域活動が活性化するのではないでしょうか。このことについても、予算特別委員会の中で質疑をしてもらおうと思っています。