昨日3月22日、墨田区と千葉大学の包括連携協定が締結されました。平成33年には、現中小企業センターに、千葉大学がデザイン・建築スクールを設置することが発表されました。ついに念願の大学誘致が実現することになります。この先、墨田区にとって大きなプラスの効果があるでしょう。非常に期待しています。


先日まで行われていた予算特別委員会で、吾妻橋の観光案内所の移転が大きな論点になりました。
現在、浅草から吾妻橋を渡ったところにある観光案内所を、区役所2階のカフェテリアで使用している場所に移転するというものです。
当初、その理由として①現在の場所の賃貸契約が切れること、②区役所のカフェテリアの運営事業者との契約期間が終わり、事業者が契約延長を望んでいないことの2点があげられ、空いたカフェテリアに案内所を移し、喫茶スペースを設けて墨田区観光協会が運営することが説明されていました。加えて、吾妻橋船着場に発着する水上バスの券売所が入ることも伝えられました。
これに対して、観光案内所のあり方、移転する場所への動線、喫茶スペース運営の収支の懸念など、ネガティブな意見が私達自民党だけではなく、多くの会派から噴出しました。
予算審査の最後の段階まで、観光案内所の移転費用について、予算を修正することの検討も行われていました。
結局、改めて内容について担当部署から詳しくヒアリングを行ったところ、以下のことが明らかになったため、予算を認め経過を見守ることになりました。
①両国リバーセンターの整備に伴い、当面の間、両国船着場に発着していた水上バス等が吾妻橋船着場発着になる。年間数万人が利用する見込み。
②現在の吾妻橋船着場の券売所は仮設のボックスのみ。待合室が必要。乗船券の販売が捌けない可能性がある。
③年間数万人の水上バス等、舟運の利用者に対して墨田区の観光情報を提供できる。
観光案内所に関しては、私は人を配置してチラシや地図を配布するなどの観光情報の提供のみを行うのであれば、設置する意味があるのか疑問に思っています。浅草駅の改札口にマガジンラックで各種チラシを置くことと大差が無いように思います。
人を貼りつけて案内所を設置するならば、少しでも区内生産品の販売を行ってほしいと考えています。売上が少なかったとしても、少しは区内事業者の足しにはなるでしょうから。
それはさておき、予算特別委員会では、観光案内所について厳しい質疑があることが予想されたので、柔らかい質問も用意してみました。
質問:平成30年大河ドラマへの対応
内容:山内一豊の静岡県掛川市、豊臣秀吉他の滋賀県長浜市、坂本龍馬の高知県高知市等、主人公や主要登場人物の出身地・ゆかりの地は放送時と放送直後は非常に観光客でにぎわう。この経済効果を求めて各自治体が誘致活動を行っていると聞いている。平成30年は明治150年で、大河ドラマは「西郷どん」。夏ごろには重要人物として勝海舟が登場することは間違いがない。大河ドラマ57作中、幕末維新ものは12作。ほぼ5年に一度の割合で勝海舟が登場しているが、墨田区で大河ドラマ効果は最近感じられない。①大河ドラマでの勝海舟の登場・活躍時期に合わせて、何らかの仕掛けを考えておくべきではないか。②西郷隆盛と言えば上野公園。台東区と共同で、西郷・勝で回遊や誘客のキャンペーンを行えないか。
このような内容です。
両国公園にある、勝海舟生誕の碑の周囲の整備が実現するまでに異常なほど時間がかかりました。区役所にある銅像は民間団体から寄贈されたものです。昨年、両国公園の椅子に刀が立てかけてあるオブジェから、溶接してあった刀部分が盗まれましたが、未だに修復されていません。おそらく勝海舟の精神性を表現するものだったのでしょうが、「なぜこんな所に椅子が?」という状態です。

墨田区は、葛飾北斎には必要以上に熱心なのに、勝海舟や杉山検校など、他の区ゆかりの偉人の扱いが冷たいように私は思います。おそらく勝海舟を知らない日本人はほとんどいないのではないでしょうか。
主人公ではありませんが、せっかくの機会なので、もっと光を当ててほしいですね。
どこかのタイミングで提案したいと思います。その時の期待する答弁も考えてみました。
答弁:大河ドラマの集客力は承知している。直接の主人公ではないが、来年の大河ドラマでは本区出身の勝海舟が重要人物として登場するのは間違いがないだろうと推測している。このタイミングを逃さないように、出身地である両国地域を中心に、キャンペーンのようなものを考えていきたい。合わせて、台東区との連携も考えたい。
ずいぶん長くなってしまいました。反省しています。
次回は定住促進について書いてみようと思います。